早めのキャリアプランニングが大切

IT業界でもそのほかの業界でも、年齢を重ねてからキャリアの方向性を変えるのは簡単ではありません。30代半ば以降に未経験のほかの業界に飛び込み、活躍する例もあることにはあります。しかし、基本的に30代半ば以降のキャリアは、20代から30代前半までに築いたキャリアの延長線上なのです。

大学卒業と同時に働き始めたのであれば30代前半までの期間は10年ほど、高校卒業と同時に働き始めた場合でも期間は15年ほどしかありません。この僅かな期間がその後の人生を大きく左右するので、できれば早い段階でキャリアプランニングを行っておきたいものです。

キャリアプランニングを行っていない場合、思いつきでキャリアを選択してしまう恐れがあります。例えばIT業界で働く場合、ほかの職種を目指して安易に転身した結果、うまくいかずに時間を無駄にするのが定番の失敗パターンです。貴重な時間を無駄にしないためにも早めにキャリアプランニングを行い、社会人としての目標や理想を設定しましょう。

目標や理想が明確であれば新たなプログラミング言語を学ぶといった、ゴールへ進むための行動をとりやすくなります。最も目標や理想は一度決めたら変えられないわけではなく、状況に応じてそれぞれ軌道修正するものです。しかし、年齢を重ねれば重ねるほど軌道修正は難しくなるので、若いうちに目標や理想を設定して30代前半くらいまでに軌道修正を終えておくのが理想と言えます。